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みっちゃんの部屋に、じゅうたん屋さんからじゅうたんが届いた。
赤くて、まるくて、ふわふわ。
「にゃおん。」
ネコのトムが、ごろん。
「あったかい。」
みっちゃんも、ごろん。
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ふわふわ、ふわふわ。
あれ、あれ。
「うかんでる。」
「なんで。」
「この赤いじゅうたん飛べるんだ。」
「そんなことってある。」
「ねえ、じゅうたんさん、お外にいける?」
みっちゃんが聞くと、赤いじゅうたんは、まどから外にでた。
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ふんわり、ふんわり。
赤いじゅうたんは、空をとんでいる。
みっちゃんとトムのすむ街がぜんぶみえる。
「わー。」
「すごいや。」
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「どこいく?。」
トムがきいた。
「月と星のところまでいきたい。」
みっちゃんがそう言うと、
赤いじゅうたんは、あがっていく。
「ロケットみたい。」
びゅーん。
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空のうえは、夜だった。
まっくらの中に、月と、星があった。
とおくに、もえている星がある。
「太陽だ。」
「やげどしそう。」
みっちゃんは下をみた。
「わたしとトムがきた地球。」
「青いや。」
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「トム、じゅうたんにつかまって。」
みっちゃんは赤いじゅうたんをつかんだ。
「わっ、からだが動いている。」
トムは、爪をだしてじゅうたんの毛にひっかけた。
「じゅうたんさん、空にもどって。」
赤いじゅうたんは、おちていく。
シュー。
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空におりると、山がみえた。
「白いやま。」
「雪があるんだ。」
赤いじゅうたんは、山におりていく。
ふんわり、ふんわり。
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山は、いちめんまっ白。
とおくで、スキーをしている人がいる。
「じゅうたんさん、すべれる?。」
赤いじゅうたんは、雪のうえにドンとおちて、すべっていく。
「ソリーだ。」
ずずん ずずん。
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山をおりて、川にでたら、雨がふっていた。
「たいへん、ぬれちゃう。」
パッ。
赤いじゅうたんは、
みっちゃんとトムの上にうかんだ。
「カサになってくれた。」
河原にいたネコたちがはしってきた。
じゅうたんで、あまやどり。
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雨がやんで、ネコたちは傘をでていった。
「虹。」
「あんなぺろぺろキャンディがたべたい。」
トムがそう言ったので、みっちゃんも食べたくなった。
「街にいこう。」
赤いじゅうたんは、川にうかんだ。
「船にもなれる。」
赤いじゅうたんは、川をくだっていく。
ぶーらん、ぶーらん。
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しばらくすると、テントが見えてきた。
女の人がせんたくをしていた。
「こんにちは。」
「おや、まあ。」
「キャンプしているの?。」
「家だよ。」
女の人は、せんたく物をもって立ちあがった。
「さて、おやつにしよう。
「いっしょに食べるかい?。」
「うん。」
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テントの家で、お茶とお菓子をいただいた。
「おばさん、ずーとここに住んでいるの。」
「うん。ながいよ。」
「さむくない?。」
「冬はさむいよ。」
みっちゃんとトムはお腹がいっぱい。
「ごちそうさまでした。」
「どういたしまして。」
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みっちゃんはテントの外にでた。
赤いじゅうたんは、まるくなって立っていた。
みっちゃんは、赤いじゅうたんををぎゅーっと抱きしめた。
「じゅうたんさん、ありがとう。」
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みっちゃんは赤いじゅうたんをもって、テントに入った。
「おばさん、このじゅうたん、あげる。」
「お礼なんて、いいんだよ。」
赤いじゅうたんは、びろんと広がった。
「じゅうたんも、ここがいいって。」
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みっちゃんとトムは土手にあがった。
「うちにかえれるかな。」
「あるけば、つくさ。」
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おわり
